HSP猫乃ブログ

HSPだからこそ出来ることがある

HSPについて

HSPって一体何なのか?

まず、こちらのブログを読み進めていただく上で

必ず頻発するキーワード「HSP」。

 

・名前だけは聞いたことがある

・聞いたことすらない

・自分自身がHSP

 

など、既に身近な存在になっている方もいらっしゃれば

そうでない方もいらっしゃることでしょう。

 

現在はHSPについての著書も沢山出ていますし、

メディアでも取り上げられるようになったこともあり

少しずつ認知されてきていますが、まだ知らないという方もいるかもしれません。

 

かくいう私自身も10ヶ月程前まではHSPという単語を

聞いたことすらなく、全く馴染みがありませんでしたが、

今ではこんなにも身近な存在になっています。

 

こちらではHSPとは一体何なのか?ということを

まとめてお話していこうと思います。

 

HSPとは

Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)は

非常に感受性が強く繊細な気質をもった人」を指しており、

通称"HSP"(エイチエスピー)と呼びます。

 

心理学者のエレイン・N・アーロン博士によって、提唱されました。

 

HSPは病名などではなく、その人が生まれもっている先天的な気質です。

 

約5人に1人、つまり人口の15%~20%はHSPだといわれています。

 

とはいえ、残りの約80%の方は非・HSPだと考えると

例え気質だとしても理解されにくいという状況には変わりありません。

 

HSPの特徴

HSPについて「非常に感受性が強く繊細な気質をもった人」と

ご説明させていただきましたが、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。

 

とても深く情報を処理する

刺激を過剰に受け取ってしまう

共感能力が高い

 

といった特徴があります。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

 

・とても深く情報を処理する

これはどういうことなのか、というと

例えば会社で同僚が少し疲れている表情を見せるとします。

 

「ため息をついているけれど体調が悪いのだろうか」

「もしかして朝からずっと具合が悪かったのだろうか」

「違うかもしれないけど声をかけたほうが良いだろうか」

「あ、もしかするとさっき私があんなことを言ったからなのだろうか」

「自分のせいであんな表情をされているのだろうか」

 

といった具合に、周りにいる人が少し疲れている様子をしただけで

・体調が悪いのかもしれない

・体調が悪いと言い出せずに困っているのかもしれない

・自分の発した言葉のせいかもしれない

などと、とても多くのことをほんの一瞬で考えてしまいます。

 

「普通そんなこと考える必要ある?」

「そんなこと気にしなくて良いんじゃないの?」

というお言葉はごもっともです。。

 

私自身出来るならそうしたいです。

出来ないんです。

 

色々考えた結果、同僚が少し疲れている表情をしていた理由は

「作業の中で自分がやってしまったミスの処理をしていたから」

なんて、想像していた内容とは全く異なるものでした。(実例です)

 

・刺激を過剰に受け取ってしまう

これもなかなか説明をするのも難しいお話になってしまいますが、

実例を交えながらお話させていただきたいと思います。

 

HSPの人は外部から受ける刺激にとっても敏感です。

 

この外部から受ける刺激というのは、具体的にいうと

・物音

・光

・身につけるもの

という風に多岐に渡ります。

 

それだけだと、ちょっと神経質な人なのかな?という感じかもしれませんが

・気候の変化

・周りの雰囲気

・人の感情の動き

・電波

と、目で見て感じにくいものだったり

他の人は気付きにくいようなエネルギーの動きにさえ反応します。

 

また、HSPは生まれつきもっている気質ですので

感じ方には人によって差がある場合もあります。

 

「とっても匂いに敏感な人」も居れば、

「とっても触れるものに敏感な人」もいらっしゃいます。

 

私猫乃は特に「音」に敏感です。

 

お仕事でコールセンターのオペレーターをしていますが、

お客様とお電話でお話をしている最中に

周囲に居る方の話し声や笑い声が聞こえてくると、

お客様のお話されている内容がうまく聞き取れなくなります。

 

これは音に対する反応が敏感な為に

ありとあらゆる音を同時に感じ取ってしまうからです。

(お電話の声と周囲の音をそれぞれ音量調節出来たら良いんですけれど・・)

 

また、お電話をしていないタイミングでも

誰かが物を落としたり、オフィスのドアの開閉の音や

机の上に何かを置く時の音・・・などなど

本当に些細な物音ですらストレスに感じてしまいます。

 

・共感能力が高い

次は「共感能力が高い」という点についてです。

 

具体的な例をあげると、

小説や映画を観て登場人物に感情移入し過ぎて疲れる

周囲の人の感情を読み取って自分から合わせてしまう

といった感じです。

 

私自身がそうなのですが、映画館がちょっと苦手です。

音の大きさ、光の刺激の強さなど色々な理由がありますが

とにっっかく・・疲れます。

 

異常なぐらい登場人物に対して共感をしてしまって

登場人物が悲しい思いをしていると自分まで苦しくなるんですよね。

 

激しい憤りを感じさせるシーンでは、

自分まで攻撃的な気持ちになったり・・。

 

映画を心の底から楽しめるのは良いことなのですが、

感情の起伏が激しくドッと疲れてしまうので、

観るとしても最近は家でだけにしています。

(疲れたらすぐに横になってリセット出来たりするので)

 

また、人の感情の動きにも敏感で

上司が同僚に仕事を頼んでいる姿を見るとします。

 

同僚は「大丈夫です!」と言っているものの、

慌てていて右往左往しているのを見ると、

「この仕事私もらいますよ」と声をかけてしまう。

 

そして、自分の仕事にまで手が回らなくなる・・

なんてことがあります。

 

HSPの特徴~DOESとは~

さて、ここまではHSPの特徴についてお話をさせていただきましたが、

エレイン・N・アーロン博士が提唱しているHSPには

DOES(ダズ)」という4つの特性があるとされています。

 

Depth of processing情報を深く処理する

⇒情報をとても深く、なおかつ徹底的に処理しています。

 物事に対して深く考えてから結論を出す為、

 「優柔不断」、「決断力の欠如」という点で

 マイナスなイメージを持たれることも少なくありません。

 

Overstimulation刺激に敏感で疲れやすい

⇒人混み、大きな物音や光などの刺激が苦手。

 友人と話す時間は幸せで楽しいと感じているけれど、

 家に帰るとドッと疲れが押し寄せてしまう。

 何気なく友人や同僚から言われた一言に傷付いて

 ずっと心から離れなくなってしまうこともあります。

 

Empathy and emotional responsiveness人の気持ちの動きに振り回されやすく、共感しやすい

⇒人が叱られていると、まるで自分が叱られているように

 心が苦しくなってしまう。

 人の気持ちの動きに敏感で、表情や些細な仕草で

 その人の状態が分かってしまったりする。

 

Sensitivity to subtletiesありとあらゆる感覚がとても鋭い

⇒換気扇の音や加湿器のモーター音が気になってしまう。

 強い光、大きな物音が苦手。

 近くに居る人の香水やタバコの匂いで具合が悪くなってしまう。

 肌に触れる服の繊維が肌に合わないと

 着替えるまでずっと気になってしまう。

 

以上がエレイン・N・アーロン博士が提唱している

HSPの特徴「DOES」です。

 

また、4つのうち1つでも当てはまらないという方は

HSPではない」とされています。

 

4つのうち1つでも当てはまらないものがある場合は、

HSPではなく「内向的な人」という考え方になるでしょう。

 

今回は「HSPとは一体何なのか?」という点について

お話をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

このブログを読んでいただき、

HSPという気質がより多くの方に認知されると嬉しく思います。